此れは、太塚覚龍自身の感覚の話し。 人相術と周易は、道具と材料は全て受け取って揃っているから、後は其れを自由に使っていいから最終的な答えをガツンと出せ と言われているのである 分かり易く断易を引き合いに出すが、周易と人相術は答えを出すガイド(ロジックや手順など)が無いのである。 いくらロジックが難解でも(断易は特に難解とは思わないが)一度覚えてしまえばどうってことはない 逆に、答えを出すにガイドの無い周易や、人相術の方が難しいのが実際のとこだろう 全て自分の選択と判断で断じるのだから。 周易の方は生卦法やら何やら色々あるから、まだ大岳先生など勉強すれば良いのだが、人相術の方はロジックが無いどころか、人相見自身の経験と感覚に因るところがほとんどであるから、人に説明することさえ難しいのである。 故に、人相見は、各々が自分で人相鑑定のシステム(自分の型)を構築する必要が有るという事です 必要な道具と材料は渡したから後は、自分で好きにやれよ ズバッと的中させろよという意味である 此処で言う道具と材料と言いますのは、鑑定に必要な基本の事を指します 神異賦の内容・三停平等・五岳朝帰・八相・八面・三質・五行・五指、気色の見方・血色の種類と意味・見方、神動線とは何か・画相とは何か・画相の見方・神気とは何か・神気に清濁 正邪 強弱 善悪 器の大きい 小さい など、凡そ鑑定に必要な事は教えたから後は、これを好きに使ってズバッと判断せえよという訳だ。 故に、実践鑑定をしながら自分の型を構築する必要が有るという事です もう一つは、実践鑑定しないと分からない事だらけというのが人相術なのである 例えば、気色・血色で言えば、本を見れば赤色はこういう意味だ・青色はこういう意味だ・濛色はこういう意味だ・暗色は黒色はと、説明はいくらでも書いてあるのだから、何も問題無いように見えるのだが、実際に人の顔の色を観て判断して的中させるには経験に因るノウハウが必要で蓄積する事が鑑定の判断に余裕と精度を持たすという事はやってみれば直ぐに気が付くはずだ。 南北先生は流石で、眼で見て青、心でも青と思ったら青で取って間違いないと言っておられるのは、流石としか言いようがない。 実地鑑定していれば此の意味が良く分かるだろう 此処で言いたかった事は、周易も人相術も必要な物は全部受け取った次は、自分で自分のシステムを構築せよという所が難しいところでは有るが、その分 実力が問われる占術であり、やりがいのある面白い占術ですよという話しです そしてもうひとつ、太塚覚龍は人のやらないものを引き受けるというのが有りますね 笑
コラム 道具と材料は揃っている話し